ホワイトアウトの中から救世主現る。
記録的な大雪だ。
昨日から、大寒波に襲われている。
職場から帰る途中に田んぼの中の農道で方向感覚を失い、脱輪してしまった。
機能は雪に加え、風もすごく、ホワイトアウト状態で1メートル先も見えない状況。
この農道に入ったら最後、恐る恐る進んだが、結局、ダメだった。
こうした道では、前の人のテールランプのついていけばいいと思う。
しかし、今回は自分が先頭だった。私についてきた車はこれから先頭を走ることになる。こうして、先頭車両が変わっていった。
後続車は私を助けることなく、先に行ってしまった。
10分くらいたってからだろうか。軽ワゴンのお兄さんが声をかけてきた。
『大丈夫か!?』
『はい、大丈夫です!!』大丈夫じゃないけど、こう言ってみる。
声をかけてきてくれたことが嬉しくて、空元気から発した言葉だった。
『軽だから助けることができないんだ!ごめんな!!』
そういって、立ち去るそぶりをしたとき、車を置いて、この人に、助けてもらおうと素直に思った。
この寒い車中に一人残るのは嫌だった。
しかし、その人が10mほど車を進めた後に、止まった。
『なんか、そのままにしておくことができなくて。』
・・・おじさんかっこよすぎるよ。
工事関係者のようで車の中にはいろいろな工具が載っている。
車を引っ張るケーブルも持っているようで、できる限りやってみるとのこと。
危ないから車の中にいるようにとのこと。
引っ張るケーブルをリアの金具に着けて引っ張ってもらう。
車は動くがより角度がきつくなり状況は悪化しているようだ。
自分もこのおじさんの助けに何とか応えたい。
車を降りて、路肩に落ちた車を下から持ち上げる。おじさん車を引っ張る。
10分間の格闘の末、なんとか車を道路に戻すことができた!!
この最中に車を何台か待たせてしまった。
『車が待っているから早くいきなさい!』
そのお兄さんは車が道路に戻るなりこういった。
私『お名前は!?』
『ヤマギワだけど。』
私『会社はどちらですか?』
『いや、別にそんなんじゃないから、早くいきなさい。』
すごい、時代劇で見たやつやん。
こんな格好良くて、実は将軍様的なやつやん。
2021年1月7日18頃。
新潟市西蒲区の農道で軽ワゴンで現れ、ホワイトアウトの中、私の車、日産ノート青を助けてくれた救世主のお兄さん、このブログが届くことを願って、更新します。
本当にいい人っているんだ。
今回は助けられた。今度は助ける側になりたい。
車引っ張るケーブル買いに行こ!!